アートな旅 -2-「豊島」

直島から小さめの船で豊島へ。
こちらも港の近くでレンタル自転車を借りました。
ここでは電動アシスト付きの豪華版。

最初に豊島美術館へ。
広い美術館の敷地をぐるぐると歩いて建物に辿り着きます。
フォルムがかわいい西沢立衛の建築、そしてその中に内藤礼の水滴の作品が。
建物の床に転がる水滴たち。
それぞれが生きているように、動きまわって小さな世界が出来上がる。
この日もとてもいい天気で、建物の中を風が通り抜け、
床に座ったら、心地よすぎて動けなくなりました。
鑑賞に来ている人たちは、それぞれに座ったり、寝転がったりして、
小さな水滴の世界に見入っていました。

美術館を出て、その周辺の景色があまりにも気持ちよくて、近くの丘で一休み。
海と空と気持ちいい自然と…頭がからっぽになる時間。

ほどよく休憩した後、
クリスチャン・ボルタンスキーの「心臓音のアーカイブ」サイトへ移動。
ここは、訪れた人の心臓音を録音してアーカイブするプロジェクトです。
せっかくなので、自分の心臓音も録音してもらいました。
録音された心臓音は、特別な部屋でライトの光と共にアートとして鑑賞することができます。
自分の心臓音を音として聴くというのはなかなかできない不思議な体験でした。
「心臓音=生きている証」と考えると、このプロジェクトはとても貴重なものだと思います。

実は、豊島美術館は1日のうちで何度でも入場可能なので、
あの気持ち良さを味わいに、再度行ってしまいました。

島には素敵な自然とビーチがあって、
アート鑑賞をせずに、島を散策するだけでも十分に楽しめると思います。
特に、電動アシスト付きの自転車があれば、どこでもス〜イスイです。